宝印刷かプロネクサスかの確認方法(招集通知編)

開示資料作成担当として転職するためには、これから応募する会社が、宝印刷を使用しているかプロネクサスを使用しているかを確認すると良いという話を前回の記事でしました。

今回は、具体的にどのように確認すれば良いかをお知らせしていきたいと思います。もう、この際、何でも教えちゃいましょう。

東京証券取引所のサイトに掲載される開示資料で確認する。

東京証券取引所のサイトで、会社名を検索すると、その会社が過去に開示してきた適時開示資料等を確認することが可能です。ここでは、招集通知※を使って確認する方法を説明します。

(※招集通知というのは、定時株主総会を開催する前に株主に対して送付する書類です。)

招集通知を見て宝印刷かプロネクサスかを区別する方法

まず、日本取引所グループのサイトから、調べたい会社の名前を検索します。サッポロ(2501)を選んだ理由は、特にありません。

JPX_トップページ_銘柄検索方法o

検索結果が表示されたら、基本情報をクリックします。

JPX_検索結果

以下のような画面が表示されますので、スクロールして下の方に行きます。

JPX_上場会社情報

株主総会招集通知・独立役員届出書という欄が出てきますので、「定時株主総会招集ご通知」というのが出てきたら、これを開きましょう。

JPX_上場会社情報2

ちなみに、PDFファイルを見るときは、無料のやつで良いので、アドビAdobe社のソフトで開いてください。自動的にブラウザのリーダで開いてしまう人は、一度保存して、ファイルを選択して右クリック→プログラムから開くで、Adobeのリーダ等を選択してください。

招集通知_サンプル

ファイルが表示されたら、右クリックで「プロパティ」または「文書のプロパティ」を選択してください。さあ、驚愕の事実まであとわずかです。

招集通知_サンプル_プロパティ

サッポロはプロネクサスを使っていることが分かりました。すごいですよね、これ。システムはプロネクサスかもしれないけど、作成者はプロネクサスじゃなくてさすがにサッポロでしょうよ。笑

一応、他にも事例を挙げておきましょうか。

招集通知_サンプル_プロパティ2

富士フィルムホールディングスもプロネクサスでした。

宝印刷の場合はどう見えるかも、見たいですか?

招集通知_サンプル_プロパティ3

こんな感じになります。笑

サブタイトルとかタイトルまできちんと設定しているのに、作成者が宝印刷のままになっているあたりが、ちょっと残念です。惜しい!あとちょっと!

招集通知だけで宝印刷かプロネクサスかを区別できるわけではない。

ちなみに、この方法で全ての会社を確認できるかというと、確認できない会社もありますので注意してください。例えばこんな感じです。

招集通知_サンプル_プロパティ4

上書きして消しているのか、別のデザイン会社を間に噛ませているか。いずれにせよ、細かいところまで目が行き届いています。さすが日本を代表する企業といわれるだけあります。

招集通知からは、印刷会社以外の情報も入手できる。

他には、こんなのもあります。以下は、IR表彰の常連の帝人の例です。

招集通知_サンプル_プロパティ5

アプリケーションのところにAdobe InDesignの記載があります。経理やIRの人で自分でInDesignを使う会社なんてそうそうないと言いますか、少なくとも、経理の人がInDesignを自分で使うという話は、ほぼ聞いたことがありません。業者を入れていて、お金をかけているということがわかります。おそらく帝人では、招集通知は経理ではなく、別の部署がメインで作成しているのだと思います。

招集通知でわからないときは、決算短信や他の開示資料で判断する。

招集通知だけでわかることもありますが、招集通知だけではわからないこともあります。わからない場合は、決算短信や、金融庁のEDINETに掲載される有価証券報告書などで判断していくことになります。

ホントは、有価証券報告書などのEDINET提出書類を見るだけで99%判断できる方法があるんですけど、これはまた、別の記事で解説していきたいと思います。

招集通知を作る会社と、有価証券報告書を作る会社を分けるケースもあるので注意。

招集通知は宝印刷で作るんだけれども、有価証券報告書はプロネクサスを使用する、こんな会社がたまにあります。そういう会社は、招集通知を作るのは、IRや法務、あるいは、総務などの総会開催の主管部署で、有価証券報告書は経理が作っている、という場合が多いです。

もちろん、両方ともプロネクサスなんだけれども、作成する部署が違うということはありますが、両方経理で作っていて、わざわざ変えるということはほぼありませんので、招集通知と有価証券報告書が違う印刷会社の場合は、経理が作っているのは、有価証券報告書だけだ、と判断できます。

こういう、決算数値からは見えてこない定性的な情報を積み上げていくことが、転職時のミスマッチを防ぐことに役立ちます。慎重に開示資料を確認していくことが大切ですね。

投稿者:

白賀

30代。 経理職で転職を繰り返し、現在某社でファイナンスを担当しながら、非上場のスタートアップ会社でCFOを勤めています。

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