経理職として、どのようなスキルを身に付けるべきか?

経理職としての転職市場での自分の価値を継続的に確認することが大事と、以前の記事で記載しました。今回は、具体的にどのようにすれば良いかについてご案内します。

経理職としての転職市場での価値は、受け取ったオファー数で確認できる。

早い話、欲しいと思うキャリアやスキルを持っている人には、オファーがたくさん届くんです。

ということは、逆の言い方をすると、自分のどこがどう変わったらどのくらいオファーが増えるか/減るかということが、図らずも確認できてしまいます。(いま、結構きわどいことを書いてますからね)

かくいう私も、これまでの転職活動のなかで、TOEIC950点の私とか700点くらいの私とか、いろんな私がいたことがあります。まあ、なんと言いますか、昔はTOEIC950点だったんだけど、最近は700点に下がっちゃったなんてこと、よくある話じゃないですか。950点って書いてたんだけど、誤解があるとまずいから、最新の情報に直しておこうかな、みたいなね。

このサイトをご覧の皆様の中にも、昔は900点だったような気がするんだけど、最近は700点くらいに下がっちゃった人とか、いらっしゃるんじゃないですか?あるいは、700点だったような気がするんだけど、最近は400点くらいな気がするなーなんて方とかも。昔のことなんで、何しろ記憶があやふやです。

オファー数増加に寄与するスキルを知りたいなら、利用者が多いサイトがオススメ。

今のところ、利用者が圧倒的に多いのはリクナビNEXTです。これを使って、オープンオファーやプライベートオファーがどのくらいくるかをまずは確認しましょう。2~3週間も待ってみれば、どの程度経理の転職市場で評価されているかがよくわかるはずです。

さて、ある程度状況が見えたら、登録しているプロフィールの内容を改めて確認してみましょう。TOEICの点数はいくつでしたっけ?730点でしたっけ?860点でしたっけ?Bレベルとか、Aレベルとか、キリが良いところじゃなかったでしたっけ?

プロフィール更新後、改めて2~3週間待ってみましょう。何か変わった感じはしますか?

目標を定めたら、達成までは転職活動を一休み。目標に向かって自己研鑽せよ。

プロフィールを更新して、転職市場での評価が変わった感じがすることがわかったら、サイトを使用した活動はしばらくはお休みします。

経理職なんですから、自己申告だけで信用してもらおうだなんて甘いことは考えちゃいけません。そんなの、カラ出張で領収書がないのに旅費を精算しちゃうようなものですから。

裏付けとなる資料、例えば簿記の合格証でもTOEICのスコア表でも結構です、そうした証拠をちゃんと用意できるように、自己研鑽に励みましょう。転職活動は、証拠が揃ってから再開しても遅くはありません。

職務経験は、抽象的な表現にすること。リアル過ぎる記載は、勤務先バレのリスク有。

このような方法で、自分がどこに向かっていけば良いのかを常に確認しながらスキルアップに努めていけば、世間のニーズに合った経理職になることができます。

ただ、一つ注意が必要なのは、あまりリアル過ぎることを書くと、会社にバレてしまうことがあるという点です。職務経験については、ある程度抽象化した表現にしておきましょう。

私、昔使った職務経歴書をそのまま更新せずに残してたら、当時の上司からプライベートオファーをもらっちゃったことがあります。このサイトをご覧の皆様は、同じ轍を踏まないようにしてください。笑

さて、どの程度抽象化しておけば良いかというと、経済産業省が公表している「経理・財務サービス スキルスタンダード」を参考にしましょう。平成15年に作られたものですが、経理の仕事で行っていること自体はあまり変わっていませんので、職務経歴書の見出しとして使うには、これで十分です。具体的にどの業務でどんなことをするのかの詳細まで書いてあります。すごいですよねこれ。このスキルスタンダードについては、後日詳細な記事を書く予定ですのでお楽しみに。

使えるサイトは他にもある。

MIIDASはインテリジェンスが提供するサービスで、自分と似た学歴や年齢等の人の転職実績を確認することが可能です。また、自分が興味のある仕事に、どんな人材がどれくらいの年収で転職できたかを検索、閲覧できる点が大きな特徴です。これは、目標に対して投入する時間や費用で、年収がどの程度変わるかという費用対効果を確認できるという点で、非常に大きなメリットがあります。あまりうるさく干渉してこないという点も、オススメです。

BIZREACH(ビズリーチ)は、特殊技能を持つ人やマネジメントレベルの転職に特化したサービスです。経理職としての今の自分の仕事がCFO候補(関連記事:経理職にあるカースト(階層)について)だと思う人には丁度良いです。ただ、こちらはヘッドハンターが出てきてゴリゴリ薦めてきてくれちゃう感じなので、イメージ的にはリクルートエージェントに近いです。あまり本気で転職する気がないのに登録すると、少し気まずくなりますので、ご注意を。

投稿者:

白賀

30代。 経理職で転職を繰り返し、現在某社でファイナンスを担当しながら、非上場のスタートアップ会社でCFOを勤めています。

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