EDINETに掲載される開示書類とその内容を把握する

みなさん、開示書類は好きですか。私は、平均年収とか、大株主の状況とか、役員の状況を見るのが大好きです。学生の頃から開示書類を見る方法を知っていれば、就職活動でもっとうまく立ち回れたかもしれないのにと後悔するばかりです。ただ、新卒の学生が面接で有価証券報告書を見るのが大好きですって言ってきたら、やや慎重に背景を確認しますけど。笑

さて今日は、金融庁のEDINETのサイトに掲載されている各種開示書類を確認する方法をご説明いたします。

会社の開示資料作成担当やディスクロージャー担当、広報などのIR担当であれば誰でも知っている極めてベーシックなスキルです。したがって、もし開示資料作成担当としての転職を考えているのであれば、絶対に身に付けておく必要がありますので、この機会にちゃんと確認しておきましょう。

 

金融商品取引法関係の開示書類は、金融庁のEDINETにある。

まずは、金融庁のEDINETのサイトにアクセスしましょう。

EDINET_home

画面中央左上の「書類検索」をクリックします。

EDINET_home2

検索画面に切り替わりますので、会社名を入力して、書類種別を選択し、「検索」をクリックします。有価証券報告書であれば、過去5年分まで遡って資料を確認することができます。昔の資料を見たい方は、「決算期/提出期間を指定する」を選んでください。

EDINET_search

検索結果が表示されたら、HTMLで見るか、PDFで見るかを選択してください。データとして保存したり、文書内で検索するにはPDFの方が便利です。一方、HTMLでしか見れないものもありますので、用途によって使い分けましょう。

EDINET_search2

HTMLで見た場合はこんな感じになります。

有価証券報告書_トヨタ自動車

平均年収は、「従業員の状況」のところをクリックすれば見れます。目次をいちいちクリックしないといけないのというのが、HTMLで見たときの面倒なところです。

有価証券報告書_トヨタ自動車2

会社法関係の開示書類も、EDINETの中で確認できるものがある。

HTMLで見たときにしか出てこないんですが、「代替書面・添付文書」というタブがあります。ここを見ると、招集通知や決議通知を見ることができるんです。

有価証券報告書_トヨタ自動車3

招集通知については、以前の記事で確認方法をご紹介していますが、実は、東証の会社情報で見ることができるのは、過去1年分だけなんです。一方、EDINETであれば過去5年分の招集通知まで見ることができます。過去にさかのぼって確認したい場合には、EDINETで見ることができるという点を覚えておくと良いでしょう。

ちなみに、決議通知を確実に確認することができるのは、ここだけです。まあ、普通は全議案可決されるので、見てもあまり意味はありませんけどね。

EDINETを使えるだけではダメ。開示書類の内容自体は、別途把握しておくこと。

上の方でも書きましたが、開示資料作成担当であれば、EDINETの使い方自体は、誰でも知っています。したがって、大事なのは、「中身に何が書いてあるか/何を書かないといけないか」の方です。

開示資料作成の実務を行っている担当者であれば、宝印刷やプロネクサスが提供しているひな形の分厚い本があるのでそれ日々ペラペラとめくることでわかります。ただ、このひな形の分厚い本は、A4で300ページくらいあり、書店には置いてないんです。ヤフオクにもあまり出てきません。

未経験者が勉強できるテキストがないがゆえに、開示資料作成業務が、実務経験者だけの既得権になってしまっている。そんな状況は経理業界にとって望ましくありません。

ブラック化する経理職の中で、日々雑多な経理実務に追われ将来に不安を感じている経理担当の方が、たとえ未経験であっても開示書類作成担当として転職できるようになってほしい。そして、時間ばかりひたすら取られるような暴力的な実務から解放されてほしい。それが経理業界ナビが望むことであり、このサイトの存在意義であります。

スタッフが全力で探しました。(ウソです)

あるんですよ。ちょうどいいものが。

日本IPO実務検定協会というマニアックな一般社団法人が開催している「財務報告実務検定」です。

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これ、合格しても、履歴書には書かなくて良いです。「作成実務は未経験ですけど、検定試験に受かってるんで頑張れます」とか、絶対言わないでくださいね。作成実務未経験だけど有価証券報告書に詳しい人なんて、監査法人から事業会社への転職希望者だけで、掃いて捨てるほどいますから。

中途採用市場で会計士と競合した場合の強みは、むしろ普通の経理職としての実務経験があることなんです。むしろ、コッソリ財務報告実務検定試験に合格しておいて「開示資料作成にも関わっていました」くらいのことを言った方が良いです。決算書の数字は、日々の仕訳の積み重ねなんですから、ウソにはなりません。開示資料という最終のアウトプットを意識して、日々の仕事をしていたわけですから、たまたまそういう表現になっただけです。面接官が開示資料作成実務経験者と勘違いしちゃうかもしれませんけどね。笑

投稿者:

白賀

30代。 経理職で転職を繰り返し、現在某社でファイナンスを担当しながら、非上場のスタートアップ会社でCFOを勤めています。

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