経理職での転職回数制限は階層により異なる

経理の転職回数制限は、通常、「転職経験は2回まで/経験会社数は3社まで」という形での上限設定が一般的です。(外資系の一部を除きます。)

この、転職回数制限の壁は、どんな職務経験をも打ち砕く高い壁となりますので、計画的に戦略を練る必要があります。これから経理職に新規参入する方も、既に経理職として働いていて転職を考えている人も、この点をまずは認識しておいてください。

そのうえで、どの階層であれば、回数制限や年齢制限が少ないかについて今回は考えたいと思います。

転職回数にこだわりがないのは、第1階層の一部と、第4階層

第4階層(総務課員)は、転職回数に制限なんてかけていられないので、比較的寛容です。最悪良い人がいなければ、税理士の先生に来てもらう回数を増やしつつ、派遣社員で対応すれば良いかというようなことを考えています。
また、第1階層(CFO候補)についても、特定の仕事ができる人を採用しようとしている場合であれば、あまり転職回数へのこだわりはありません。この場合は、特定のチームのマネージャーになるケースが多いです。
次が3社目で、いま自分が第2階層(システムオペレーター)や第3階層(経理職人)にいる場合は、実質的に次が最後のチャンスになる可能性が高いですので、慎重に検討してください。

第2階層では、転職回数の多さは人間性の問題とみなされる

第2階層(システムオペレーター)はそもそも自社の経理が他社と比べてそれなりに優れているようだという自覚があります。したがって、経理職で何度も転職する必要性を理解できません。このため、飽きっぽいのではないか、チームワークに問題があるのではないかなど、個人の性格などに問題があると考えてしまいます。

第3階層では、育ったころに辞めるリスクのある人を敬遠される

第3階層(経理職人)の経理職は、入れ替わりが激しく、経理職の転職市場への安定的な供給を支えています。一方、生意気にも自分が採用する側に回ると回数制限を設けます。
その理由は、「仕事ができるようになるのに時間がかかるから」です。
本当は、放っておいても仕事ができるような経験豊富な人を取りたいのですが、そんな人材は労働市場にはあまり供給されていません。したがって、自社の仕事に慣れてもらうという手法を採ります。
ところが、第3階層では、いちいち各仕事について、注意しないといけない点がたくさんありますので、結果、ひとつひとつの仕事を覚えるのにそこそこ時間がかかります。この層の人達は、その原因が仕組みの悪さであることは理解していませんが、自社の経理で人が育つのに時間がかかることは知っています。だから、育ったころに辞めてしまいそうな人は敬遠してしまうという構造です。(稀に、自社の仕組みが悪いことを理解している確信犯もいて、そういう会社は、入ってはいけないブラック経理職場です)
本当は、どの会社も、本質的にはそれほど変わったはしていません。だから、すぐ慣れるはずなんです。力技の作業が多すぎて他のことをする時間が足りず、結果としてすぐ育たないというだけなので、実に身勝手な話ですよね。

投稿者:

白賀

30代。 経理職で転職を繰り返し、現在某社でファイナンスを担当しながら、非上場のスタートアップ会社でCFOを勤めています。

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